きものの八
「八」は末広がりな字形から、縁起が良いとされています。
それだけではなく「8」という数字、
実は着物には縁がある数字です。
着物の最大の特徴は、形状が決まっていることにあります。
【1反の反物を8枚に裁ち縫い合わせる】
身頃×2、衽×2、袖×2、衿、共衿
【袷の裏につける八掛は8ヶ所】
裾の前身頃、後身頃
衽の上前、下前
衿先の上前、下前
袖口の左右
【女性と子供のきものには風が通る通気口は8ヶ所】
首周り、袖口の左右、身八つ口の左右、
振りの左右、裾周り
着物の構成はこの展開図がわかりやすい
(※コトバンクより)
着物は1反の反物を8分割に平面裁断して
着物の形状に仕立てます。
平面裁断による構造ゆえに、身頃や衿の
上前と下前を入れ替えることで、
上前が汚れても下前と付け替えることが
できます。
紬の場合は裏返してつかうことも可能。
布を纏うということはこういうことなのです。
8月8日には末広がりのように広めたい、
着物のことですね。