きもののクリーニングってどんなん?

丸洗い・あせ抜き・カビ抜き

丸洗いって、ドライクリーニングのことなんです。ウールの服やスーツなどを石油系の溶剤で洗うことと理屈は同じなんです。でも洋服のクリーニング屋さんではできません
地元京都や大手のクリーニング会社は、専門の部門で、きもの丸洗いなどを勉強、研究してきものの丸洗い職人と変わらないレベルのクリーニング屋さんもたくさんありますが、あまり知識や技術がないところにたのまれると問題が発生することもありますので、きもの専門の所に出されることをお勧めします。)
 

なぜ専門の業者の方でないと難しいの?

なぜかと言いますと、専門の技術と知識が必要な職人技だからです。 ここで、きもののクリーニングの手順を簡単にご説明しましょう。 まず、きもの専門の熟練の職人さんが、まず予洗と言って衿、袖口、裾など着用時に汚れやすい部分をさサラやブラシを使い手で洗います。 そして、きものに適した溶剤で  きもの専用の洗浄機でドライ洗浄をします。そして脱液後に陰干しし、最後に残ったシミなどがあれば再度処理し、専門職人によるプレス仕上げで、ふっくらと仕上げます。 長期保存する前や、全体が薄汚れてきたり、衿・袖口・裾回りなどの薄汚れが目立ってきたら丸洗いをする時期です。

丸洗いでは汗は落ちません。

ドライクリーニングなので水性の汚れである汗の成分は残ってしまいます。ですので「汗抜き」も汗をかかれたらやっておかないとだめです。丸洗い時にご相談ください。

丸洗いではカビは落ちません。

カビの原因は、湿気によりカビの菌が繁殖したものです。カビは汚れではなく細菌(微生物)なので丸洗いでは除去できません。そして、その時に「カビ抜き」のご相談もしてください。 きものの保管に呉服屋さんからの「たとう紙」に入れて、たんすにしまうのがよいのですが、 3~5年たてばカビの菌が怖いので、たとう紙も新しいものにされる事をお勧めいたします。 (中にはウン十年前のたとう紙で大事に保管されている方もおられますので。) いかがでしたでしょうか?きものとのしっかりした正しいおつきあいの方法を今回はご紹介いたしました。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう