今回、立礼席(りゅうれいせき:椅子を使っての御点前)で御客様をもてなします。
御菓子は、源水御製の「ときわ木」をご用意しております。 源水は、江戸時代後期の1825年創業。初代の近江屋源兵衛の名にちなんで「源」の一字を、豊富な水をたたえる近江の地から「水」を取り、源水という屋号が産まれました。 「ときわ木」とは常緑樹を意味し、見た目よりあっさりとした甘みが特徴です。大納言小豆を羊羹地にのせ、上にすり蜜がかかったこの御菓子は、文豪・川端康成にこよなく愛されたといいます。現代でも俳優や歌舞伎役者など、著名人に「ときわ木」のファンは多数おられます。 お抹茶は、岸松園御製の「悠久の白」。京都府下、宇治田原でとれるお抹茶で、12年ほど前に、裏千家の前家元・鵬雲斎宗匠(ほううんさいそうしょう)が特別にお好みになりました。建都1200年祭のときに初めて使われたお抹茶で、苦みのない上品であっさりとした風味は、茶道に馴染みのない方にも喜んでいただいております。