西陣で一番小さい機屋
前田眞三郎商店の眞三郎氏が新作を引っ提げて来場。
経糸3600本で織り上げた琥珀織の発表!
西陣のいわれ
室町時代、我が国を二分する戦いとなった応仁の乱(1467-1477)が終わると、
各地に離散していた織物職人たちも京都に戻り、戦乱の際に山名宗全率いる
西軍の陣地が置かれていたあたりで、織物作りを再開します。
戦乱以前から織物の町として栄えていた京都北西部の一帯が「西陣」
と呼ばれるようになったのはこの頃からで、
西軍の陣地跡だから「西陣」というわけです。
今も上京区堀川通五辻西入るには、宗全の邸宅跡が残っています。
西陣の起源は宮廷の織物作りから
京都で織物作りが始まったのは、桓武天皇によって平安京が築かれるよりも前の
5世紀頃のこと。また、平安遷都とともに宮廷の織物を管理していた
「織部司(おりべのつかさ)」と呼ばれる役所が置かれ、
今の上京区黒門上長者町あたりに住んでいた職人に、綾・錦など高級な織物作りを
奨励したのにともない、発展したといわれています。
平安時代も半ばを過ぎると、こうした官営の織物工房も衰えてきますが、
職人たちは織部司の東の大舎人町あたりに集まって住み、宮廷の管理下を離れた
自由な織物作りを開始。「大舎人(おおとねり)の綾」、「大宮の絹」などと呼ばれ
る織物などが作られました。また、宋から伝えられた綾織の技を研究して、
独自の唐綾を開発。神社や寺院の装飾にふさわしい重厚な織物として重宝
されました。
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