大米沢展を開催いたします。5/21(金),22(土),23(日),24(月)

感染防止対策を入念に施し、ご入店の人数も制限させていただき

お客様に安心してご覧いただけますよう心がけております。

 

北の織物産地 米沢

米沢は今もなお江戸の歴史の香りを残す町で、国内最北の織物産地です。 そんな米沢でつくられる米沢織の主な特徴は、若い世代の作り手が今なお引き継いでいること。

約30社あまりの多くのメーカーが切磋琢磨していること。そして、

どのメーカーもそれぞれ違うものづくりに励んでいることです。 糸づくりから、染め、織りにいたるまで、十人十色でみな変化に富んでいます。 人の真似をしない。 ただただ、真面目に着る人を思い、真摯なものづくりに取り組んでいる作り手の

方達をもっと多くの人に知ってもらいたい。 そして、もっと多くの人に着ていただきたい。 そんな思いから、今回は、その中から選りすぐりの7社と、

産地問屋のみわき株式会社の協力で開催いたします。

 

・新田

新田さんの歴史

江戸時代に武士の家だった新田家は、米沢藩からの命を受け、機に向かい始め、
創業明治17年(1884年)米沢袴地といえば新田とまで言われるようになりました。
昭和38年頃、3代目秀次と妻、富子が紅花と出会い、紅花の復興に尽力し、
4代目英行より、染めから織までの一貫生産化を進める。
現在は、源太郎が5代目として代表になっております。

新田さんの染め

新田式括り染めという手法により染めております。
真綿の半分をしっかりと結び、染料が入らないように防染してから半分を染め、それを解いてから
染めあがった方を同様に防染して染め、再び解き、それを手で切れないように引き出すことで2色の色が入るようになります。
紅花以外にも、くちなし、梅、ざくろ、きはだなど草木の色を使うことで、様々な色を生み出しています。
自然が生み出す、柔らかくも豊かな色彩をお楽しみください。
紅花
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大米沢展3

・白根澤

白根澤さんのものづくりと歴史

株式会社白根澤は、作り手だけでなく作品に出会えたお客様も含めて関わった全ての人が着物を愛する仲間だと思っています。
その時々で表情が変わるデリケートな織物だからこそ、
人々に伝わる温もりがあるという想いを、一本の糸に託して物作りをしています。

明和6年(1770年)創業。
明治14年に明治天皇に実演御覧いただきました。
その後も宮内省からの御買上や、皇后様に御用いただくなどの栄誉にあずかりました。
昭和、平成と全日本新人染織展や日本伝統工芸染織展の入選、他受賞多数。
平成23年 合資会社から株式会社に変更。

白根澤さんの織り

老舗の織元が保存する明治時代に織られた生地のサンプルを細かく分解し、 複雑な組織に加え、絹本来の艶を生かすため無撚糸を使用し復元した「絲織」や、
経糸、緯糸を絡めることによって隙間を作り透かしを表現する、
もじり織が特徴の「涼風」は非常に特徴的です。 もじり織は古来中国から伝わりネット状の編み物を織に転換したものと云われています。 絡み合う糸、その隙間から生まれる薄物美を堪能していただけたらと思います。

・齋英織物(えいさいおりもの)

齋英織物さんのものづくり

織り手のぬくもりが伝わる着物、着る方を優しく包む着物”を目指しものづくりを続けられてきました。

少人数の小さな工房ですが、今では産地内に珍しくなった木製ドビー織機や

『古代繭 黄金繭』など国内でも珍しい素材を使用されております。着ていただけるお客様には

一本の糸が織り成す生地だけでなく、その中にある我々の気持ちや情熱を感じていただければと思います。

齋英織物さんの織り

紅花をはじめ、山形県内で採取した草木より色素を抽出し、経糸・緯糸共に天然色素で染め、織り上げた
『置賜紬』の伝統工芸品である置賜紬「せせらぎ着尺 」は、多くの方にご好評いただいております。


・佐志め織物 五百機織(いおりはたおり)

佐志め織物さんのものづくり

創業90年以上にわたって培われてきた技術を生かし、一人でも多くの方に喜んでいただけるよう、

色彩・文様の美しさはもとより、着心地の良い着物、締めやすい帯を目指したものづくりをされております。

佐志め織物さんの歴史

大正13年 佐藤志めが機屋を創業し、昭和29年に佐志め織物有限会社として法人化。
いにしえの星祭りと織姫についての文献の中で、織姫が織ったといわれる「五百機衣(いおはたごろも)」。

五百機の“五百”はたくさんのという意味があり、天上の織姫の美しい衣に思いを馳せ、

凛としたたたずまいの衣をていねいに織り続ける。そのような祈りを込めて私たちのつくる織物に

名前をいただいた「五百機織(いおはたおり)」を、平成12年に商標登録されました。

佐志め織物さんの織り

先染めの絹糸を使い複雑で繊細な紋織りを表現するために、
ジャカード織機で織っています。ジャカード織機は、織り手の技術と確かな勘がなくてはきちんとした

織物をつくれないアナログな織機です。長年使い込まれてきたヴィンテージ織機だからからこそ生み出す、

織り上がるひと巻きの布は豊かな表情をお楽しみください。

・玉虫工房

みちのく古代織研究所 玉虫工房について

玉虫工房は、山形県米沢市の古代織の工房です。紙布や榀布、
ぜんまい織などの素朴な素材を繊細に織り上げ、主に帯や着物を制作されています。

・紅泥染 筬園工房(べにどろぞめ おさえんこうぼう)

筬園さんのものづくり

他では真似できない「色の表現性」へのこだわり、アイデア性のある「唯一無二」の作品を創ること。
色、柄など、「和の伝統美と洋風デザインの融合」を常にコンセプトとされています。

筬園さんの歴史

旧藩時代、殿様へ献上する野菜畑(御菜園)のあった所に織物工場を建て、「筬園」として創業。
「紅花紬」の商品化により数々の賞を受賞し、「紅泥染」を商品化により各地の展示会で好評を得られてきました。
現在、「羽の伝統美と洋風デザインの融合」をコンセプトとして、常にモダン感覚の着物を創作し続けておられます。

筬園さんの染め

24個の「篭」を使用して絞り染色した、緻密かつモダンな柄行きが特徴の紅泥篭染絞り着尺や、
真綿トップ染で織り上げた後、二枚の板で締めて染色。
「和モダンテイスト」の全通名古屋帯である九寸名古屋帯「木漏れ日」は非常に多くの方にご好評いただいております。

筬園さんの織り

染めに見える「織」の着物で、従来の紬とはことなる光沢感と柔らかさを持つ
素材感が特徴の揺らぎ織着尺・絵羽。
角度により色濃淡が浮かびあがる表情の豊かさが特徴です。


・野々花染工房

野々花染工房さんのものづくり

日本古来より伝わる、日本人独特の色彩感覚を大切にし、心で感じる織物を作り続けておられます。
伝統を受け継ぐ丁寧なものづくりを後世へ伝えていければと考えておられます。

野々花染工房さんの歴史

安政5年創業
「草木染め」による伝統染織技法にこだわり、藍・紅・紫根・茜・桜など、四季折々の染織を展開されています。
伝統工芸の長い歴史に現代の風を吹き込むべく、日々励んでおられます。

野々花染工房さんの染め

「草木染め」による伝統染織技法にこだわり四季折々の染織を展開しておられますが、
その中でも、藍の染料を主染料とした訪問着や着尺、帯等々の展開を揃えております「藍染」や、
冬の雪害によって折れた桜の枝木を中心に、まだ桜の花びらの色素があるものを使用した「さくら染」は
大変好評をいただいております。桜の花びらのような薄桜色を見せてくれます。

野々花染工房さんの織り

榀糸八寸帯
しなの木の樹皮を糸に織り込んだ原始織物。独特な手触りと、しなの香りを感じる織物です。




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